今回はガスの臭いがする時の対策と対応についてご案内致します。
- プロパンガスはなぜ臭い?
- 漏れていなくても臭いがする
- 臭いがした時、異常か正常かの判断は?
- いざという時のために
プロパンガスはなぜ臭い?
実は元々プロパンガスは無臭であり、あの独特な臭いは人工的に着臭されています。
臭いをつける時の基準は下記のように定められており、この基準を満たす範囲で着臭されています。
- 人体に無害であること
- 一般に存在する臭いとは明確に識別できること
- 低濃度でも臭気を認められること
- 嗅覚疲労を起こしにくいこと
- ガス管やガス機器に吸着されないこと
- ガス管やガス機器に損傷を与えないこと
- 科学的に安定していて取り扱いが容易であること
- 燃焼を妨げないこと
- 完全に燃焼して臭気を残さないこと
- ガス管内の通常の温度では凝縮しないこと
- 水に溶けにくいこと
- 安価で入手が容易であること
- 嗅覚以外の方法でも検知が可能なこと
なぜ人工的に着臭されているのか?
それは、万が一ガスが漏れていいた時に危険を察知させるためです。わざと不快な匂いにさせていることにも理由があります。
例えば、アロマや香水のように心地よい香りだと、人は危険を感じません。ですので、意図的に一般的ではない匂いにして、さらに不快な匂いが選ばれています。
ただし、この匂いの成分は燃焼すると無臭になるため、プロパンガス(LPガス)が正しく使われている限りはほとんど匂うことがありません。
漏れていなくても臭いがする!?
ガスの匂いがすると「ガス漏れ!?」と焦ることがありますが、実はガス漏れではない時があります。
先にも正しく使われている限りはほとんど匂わない。とお伝えした通りですが、これは、プロパンガス(LPガス)に限った現象ですが、正しく使っていても匂うことがあります。
プロパンガスボンベを2本以上設置している場合、片方が空になったら自動的にもう片方のガスボンベを使うように切り替わる仕組みです。この切り替わるタイミングでガスの匂いが発生することがあります。
ガスボンベ内の下の方は、ガスの匂いが濃くなります、そのために切り替わりのタイミングでガス機器を使用した際に匂いが濃いために異臭を感じやすい状況になります。
これが、漏れていなくても臭いがする原因です。
しかし、本当にガス漏れしている可能性もありますので、安易な自己判断は行わずにご契約のガス会社に相談をしてください。
臭いがした時、異常か正常かの判断は?
もしも、ガス臭いと感じたら、やるべき事とやっていは行けないことがあります。
まずは、先の「漏れていなくても臭いがする!?」の状態かどうかを確かめます。
ガス機器を使用しない状態で窓を開けて換気を行い5分以上経過してもガスのにおいが発生しているようでしたら、ガス漏れの可能性があります。
この際に、絶対にやっては行けないことがあります。
換気を行う時に絶対にやっては行けないことは「換気扇・レンジフードなどの換気スイッチを押すこと」です。ただし、すでに使用中の状態の場合は、スイッチは触らすに、そのままにしておいてください。
これは、スイッチを押した際の火花で引火する可能性があるからです。
また、ガスコンロの元栓は閉めてガス機器の使用は行わないでください。
そして、すぐにガス会社へ連絡してください。
いざという時のために
ガス機器からガス漏れが発生する原因はいくつか考えられますが、主な原因は経年劣化が考えられます。
ホースが劣化により亀裂が入っていたり、外れていたり、などです。
また、ガス警報器の設置は必ず行なってください。
ガス機器も、ガス警報器も、定期的に点検を行うことをお勧めしています。ご自身で点検が難しい場合は、契約のガス会社に問い合わせてみてください。
そのためにも、普段から契約のガス会社とは気軽に連絡が取れるように、電話番号や担当者の名前などがすぐわかるように控えておくと良いかと思います。
弊社では、プロパンガスのお困りごと以外にも、住宅の内装やお風呂やトイレなどの設備のリフォームも請け負っていますので、ご自宅でのお困りごと全般ご相談頂けます。
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