電気代が高騰する中、扇風機やエアコンなどの使用頻度がどんどん上がっていきます。そこで電気代の仕組みと節電方法についてまとめました。
電気代の仕組みについて
「電気代は基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つを合計した金額になります。
基本料金
基本料金は、電力の消費量に関係なく、契約したアンペア数により毎月一定の額が請求されます。契約しているアンペア数が大きいほど使える電気量が増えます。基本料金はそれに伴って高くなるので使った電気量に応じ契約するアンペア数を調整することが大事になります。
電力量料金
電気量料金は、使用した電力の量に応じ、毎月かかる料金のことになります。電気をたくさん使えば高くなり、あまり使わないなら安いです。電力料金は、1kWhあたりの単価が設定されています。1kWhあたりの単価×使用電力量(kWh)の計算式で算出されています。毎月使った電力の量に応じて支払額が変わるのが電力量料金です。
電力量料金の計算式は、電力量料金=電力量料金単価×1カ月の使用電力量+燃料費調整単価×1カ月の使用電力量になります。
電力量料金単価 電気を使用しない場合はコストカットできます。第三段階料金を導入している会社もあります。三段階料金は、第1段階(1~120kWh)、第2段階(121~300KWh)、第3段階(300kWh超過分)に分けられ、段階が上がるほど使用電力量が多くなって電力量料金も高くなる仕組みになっています。
燃料費調整単価 燃料費調整単価は、燃料の仕入れ価格により決まり、燃料の仕入れにかかるコストは毎月変わります。そのため、過去3ヶ月の燃料価格の平均額で燃料費調整額に反映し算出しています。
燃料費調整額 燃料費調整制度にもとづく燃料価格の変動に応じ、自動的に電気代を調整するための費用が燃料費調整額になります。海外の原油・石炭の貿易価格が高騰すると燃料調整額がプラスされるため電気代も高くなります。安ければ燃料調整額が差し引かれて電気代も下がるようになっています。
エアコンが汚れると電気消費量が上がる
夏になると使用回数が多くなるエアコンは汚れてカビや汚れが付着すると、風量が低下します。設定温度になるために余分な電力が必要になり、結果電気代が高くつきます。一説には30%風量が低下すると、電気消費量が15%上がると言われています。
そこで、エアコンクリーニングをしておくことで適切な風量となり余分に電気を消費することが無くなります。
また、フィルターが目詰まりしているエアコンでは冷暖房の効果が下がってしまい、電力も無駄にしてしまいます。フィルターはこまめに掃除しておくことにより、冷房で4%、暖房で6%の消費電力の削減となると言われています。
エアコンの汚れは風量が低下して効きが悪くなるだけではなく、余計な負荷がかかり、稼働音が大きくなり、劣化が早まる可能性があります。ですので、掃除は定期的に行うことが大事です。
エアコンの電気代を節約できる方法
エアコンフィルターの掃除
手軽にできるフィルターの掃除は1ヶ月の間で2回は行うようにしましょう。
エアコンのフィルターは汚れたままにしていると新品のときよりも電気代が高くつきます。
掃除機能がついたエアコン
エアコンには自動でフィルターを掃除するお掃除機能付きのエアコンもあります。ダストボックスがついていてフィルターについたホコリやゴミを自動で掃除してダストボックスにため込むのでたまったゴミも集めて捨てます。ダストボックスの掃除の仕方は機種によって違いますので、説明書やメーカーのホームページでよく調べてから行なってください。
エアコン本体のカバー周りの掃除
エアコン室内機の本体カバーの外側にもホコリなどの汚れがつきます。エアコンの内部は精密機械なので専門業者に任せてください。普段のお手入れは、本体カバー外側の表面のホコリや汚れをきれいな布でふき取り掃除をするだけでも節電になります。
室外機の掃除
室外機は掃除が必要ないと言われていますが、汚れてしまうと温度調節をするために熱の排出や取り込んだりする効率が落ち、エアコンの効きがよくない場合があります。
エアコンの効きがよくないと消費電力が上がるので電気代が高くなります。
本体の汚れを濡れ雑巾で拭き取り、吹き出し部分は掃除機で吸い取るか、ほうきで落とすとよいでしょう。ドレンホース(排水ホース)の中のゴミも掻き出しましょう。
【注意】室外機の掃除をするときは、決して動かさないようにしてください。
室外機を動かすことで、エアコン内の配管に循環している冷媒ガスが漏れる可能性があり、非常に危険です。絶対に動かさないようにご注意ください。
また、室外機のカバーについては諸説ありますので、また別記事にてご紹介します。