高齢者が自宅でも快適な生活を行うためのリフォーム。
出来るだけ費用負担をおさえ、気軽に行いたいという理由から、DIYを検討する人も少なくないでしょう。
今回は、高齢者向けのリフォームをDIYで行うメリット・デメリットをお伝えします。この記事を読み、DIYの可能性と注意点を知りましょう。
高齢者向けリフォームのポイント
高齢者向けのリフォームについて、その目的や内容はさまざまですが、抑えるべきポイントは2つあります。
まずは「室内の移動をスムーズにする」ことです。高齢者が自身でも動きやすい環境をつくりましょう。家族の負担を減らすだけでなく、高齢者の自立した生活を守る点でもたいへん重要です。
つぎに「事故が起きにくい配慮をする」こと。つまずきや転倒を防止することはもちろん、温度変化によるヒートショックなどの対策を講じる必要があります。
DIYのメリット
費用が安い
高齢者向けのリフォームをDIYで行うメリットは、なんといっても費用を安く抑えられる点です。
工事会社に依頼すれば数十万かかる工事でも、自分で行えば数千円から数万円の材料費のみで済むケースも。
予算に制限があっても何かしら対処しておきたいという場合には、DIYでもリフォームをするメリットは大きいでしょう。
気軽に対処できる
気になった箇所を都合の良いタイミングで対処できるのも、DIYの大きな魅力です。
工事会社に依頼する場合、業者選定・現場調査・見積もり・契約・着工、という流れが一般的です。場合によっては数社相見積もりを取ることもあり、工事完了までに数々の手間と時間を要するでしょう。
DIYであれば、ホームセンターやネットショップで購入した材料を使い気軽にリフォームを行うことができます。
また、自身で行うことで、使用しながらの細かい調整やカスタマイズが可能な点もメリットといえます。
DIYのデメリット
労力と時間がかかる
材料の入手から段取り、実際の作業まですべて自分の手によるDIYは、言うまでもなく労力と時間がかかります。
業者への依頼は手配の手間が必要なものの、実際の作業は全てプロに任せられる安心感があります。
技術や知識が必要
リフォームの内容によっては、技術や知識を必要とする場合があります。
現在はインターネットなどで専門的な知識を得やすい傾向にありますが、やはり実際のプロにはかないません。DIYで済ましたことでかえって問題が生じ、結局業者へ依頼したというケースもたびたび聞かれます。
強度や品質にリスクがある
特に注意していただきたいのは強度や品質について。
手すりの抜け落ちや滑り止めの剥がれなどによって、重大な事故を引き起こす原因になる可能性も。絶対の自信がない限り、強度を必要とするような箇所のDIYは避けた方がよいでしょう。
補助金を活用できない
高齢者向けのリフォームは、正しい手続きを踏むことで各種補助金を活用できる可能性が高い工事内容です。
しかし、DIYで行うとこれらの補助金を受給できず、結果として費用が割高になる恐れも。
事前に国や自治体の補助内容を確認し、活用を検討しましょう。
まとめ
今回は、高齢者向けリフォームをDIYで行うメリット・デメリットを説明しました。
強度を必要としないような簡単な作業であれば、手軽に行えるDIYのメリットはとても大きなものです。しかし、高齢者に適切なリフォーム内容は、それぞれの家や個人の介護レベルによっても異なります。必要な工事内容を第三者に評価してもらい、専門業者への依頼をおすすめします。
高齢者だけでなく、家族全員にとって暮らしやすい家づくりを目指しましょう。